地積測量図とはどんなもの?
地積測量図とは、土地の面積を明確にした図面です。
土地の正確な形状や隣地、位置関係、境界の位置、地積の求積方法や座標なども明らかにします。
地積測量図は作成された年代によって違いがあります。
昭和40年代以前のものは測量精度も低く、今の測量技術で測量し直すと面積が変わってしまうというケースもあります。
以降時代が進むとともに境界標の種類や、官民(道路と敷地)境界確定した図面が記載されていきます。
平成18年以降は座標値が記載され、平成20年以降は基準点を使用した世界測地系データと言われる世界共通の測定方法で求積されています。
地積測量図 必要なのか?
土地を購入する時に地積測量図がない時もありますが、地積測量図が無くても土地を購入することはできます。
しかし、大きさによって金額が異なるものを大きさが分からないまま購入するのは、不安が残るのではないでしょうか。
地積測量図がない場合に生じるトラブルがあります。
隣地との境界が曖昧なままなので、近隣住民と揉めてしまう可能性がある。
注文住宅を建築してもブロックを積むことが出来ない。
何より土地の形状や境界が曖昧なままだと、建築確認を進めることはできても検査済証を取得できないことがあります。
検査済証を取得できない場合、銀行からの住宅ローンの融資が下りず、引き渡しを受けられないこともあるので、注意が必要です。
地積測量図が無い時や古い時は?
地積測量図がなかったり、座標値が入っていないものの場合、測量事務所に依頼し、最新のものに作り変えましょう。
隣地との境界が決まっていない、現地に境界標がない場合も同様です。
費用がかかってしまいますが、土地を購入する際に地積測量図の有無や状態を必ず確認するようにしましょう。
どこにお願いすればいいの?
測量と境界確認・確定を行うのは土地家屋調査士の仕事です。
不動産仲介業者を通して紹介されるケースがほとんどで依頼先が知らぬ間に決まっていることがほとんどです。
もちろん自分で探した土地家屋調査士に依頼する事も出来ます。
地積測量図 どのくらいかかるの?
土地売却の際の測量費用は35〜45万円が一般的です。
しかし、以下の場合さらに費用が、かかります
- 官民立ち会いをする必要がある(市有地・国有地に面している等)
- 印鑑証明書取得が必要
- 土地の形が複雑
- 近隣と紛争が発生している土地
官民立ち会いがひつような場合60万円〜80万円
土地が大きい場合さらに費用がかかります。
まとめ
地積測量図は不動産売買をする時に、少しでもリスクを減らすのに必要なものです。
形状や大きさが正確ではないのに土地を購入してしまうと、希望の間取りの住宅が建てられないかもしれません。
また、以前の所有者が隣地の方と揉めていて、境界の設置や確定に協力をしてもらえず、土地を買ったのは良いけど測量すらできない場合があります。
売主の事情で地積測量図が古い、明確ではない事もありますので、土地を購入する前に必ず確認するようにしましょう。
必要があれば測量費用を予算に入れておくと安心です。
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